世界の巨大恐竜博2006 記念シンポジウム
行ってきました、「世界の巨大恐竜博2006」。結構、混んでました。
仙台を6:04、始発の新幹線で出発して、幕張の会場到着が9:15。すでに長蛇の列で結局入れたのは、9:50でした。会場内の体験コーナーにも列ができていて、最後のショップの会計の前にも長蛇の列。結構疲れました。
内容については、撮ってきた写真を少し整理してからアップしていく予定。
午後1:00から行われた記念シンポジウム。、「恐竜進化のひみつ-巨大化と多様化」をテーマに行われました。聴衆は公式ホームページで聴講を希望した300名など。老年の方から、小学校低学年ぐらいの子どもたちまで幅広い年代の人たちでした。
最初に「恐竜研究ってこんなにおもしろい」という演題で群馬県立自然史博物館館長、長谷川先生のイントロダクション的お話。
ついで科博の真鍋先生が進行役で「恐竜の起源と巨大化」というテーマで4人の先生の講演でした。
1)「三畳紀の恐竜の起源と地球環境」 ニューメキシコ自然史博物館長 エイドリアン・ハント先生 三畳紀の末からジュラ紀のはじめに地球の乾燥化が進み、恐竜が支配するようになった。
2)「大型恐竜の大陸・中国における竜脚類の進化」 中国科学院古脊椎動物古人類研究所教授 董枝明先生 中国で見つかっている竜脚類29属の紹介
3)「スーパーサウルスと巨大化の時代~モリソン層の恐竜たちと地球環境」 デンバー自然科学博物館博士 ケネス・カーペンター先生 スーパーサウルスの話
4)「大きくなった恐竜と大きくなれなかった恐竜たち~ジュラ紀のヨーロッパ」 ロウリンニャ博物館研究員 オクタビオ・マテウス先生 ジュラ紀のヨーロッパは島々だった。小さい竜脚類。そのほか2.2メートルと最大級の上腕骨が見つかっている話。
その後休憩を挟んで、北大総合博物館の小林先生の進行で、「多様に進化していった恐竜たち」というテーマで講演が行われました。
1)「中国・熱河と日本の恐竜たち」 科博地学研究部主任研究員 真鍋真先生 手取層で発見された恐竜たちの紹介。熱河と地続きの地層。日本の恐竜は断片過ぎて、中国の恐竜とまだ比較できない。
2)「大きな爪と羽毛を持った恐竜~様々な形への進化」 中国科学院古脊椎動物古人類研究所教授 徐星先生 テリジノサウルス類の恐竜は植物食の可能性がある
3)「恐竜は何を食べたか」 北大総合博物館助手 小林快次先生 オルニトミモサウルス類のシノオルニトミムスから胃石が発見された。肉食と考えられたものの中にも植物食のものもいるのではないか。
4)「肉食恐竜の生態最新研究成果」 ブラックヒルズ地質学研究所所長 ピーター・ラーソン先生 ほとんど完全な頭骨やかなりの部分の化石がそっくり発見されたゴルゴサウルス。骨折の跡や脳腫瘍の痕跡が見つかった。
会場から質問も受け付け、小学生の子どもたちからも鋭い質問がとんでいました。実りある3時間でした。
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