聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿
「聖女の塔 桜井京介の事件簿」 篠田真由美著 講談社ノベルス 読了。
宗教的理由による集団自殺なのか事件なのか、桜井京介は長崎の孤島に調査に向かう。蒼は大学の知り合いから、カルト教団に出かけたまま行方不明になった友人探しの手助けを頼まれる。二人にそれぞれ迫る悪意の罠。京介は辛くもその罠を脱するが、蒼に生命の危険が迫る。果たして、京介は蒼を助けられるのか?
先日読んだ龍の黙示録シリーズの著者の別シリーズ、建築探偵シリーズの本編第12作。
あとがきで著者も触れているが、このシリーズ本編15作で一応の終幕になるということで、ラストスパートに入っている。したがって、終わり方も少し中途半端で、次に続くという感じ。
結末に向かって一直線ということで仕方がないことかもしれないが、建築探偵の建築の部分がほとんど抜けてしまっている。建築にかかわる薀蓄の部分も魅力だっただけに、ちょっと残念。
ということで、ある程度このシリーズを読んでいる方以外には、あまりお勧めしない。この本を読んでみたい方はやはり、シリーズの最初の方の作品をお勧めする。
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